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バンコク、赤服暴徒の主犯は黒い服の男というけれど・・・

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイはソンクラーン(タイ正月)が始まりました。
サムイ島の今年は異例で、
12日、13日の両日ともが水掛け祭。
パタヤでは、条例を無視した水掛けが、
19日まで、1週間続くそうです。
(パタヤの本来の水掛け祭は18日と19日)
そして、バンコクの水掛け祭は今年も中止です。

それでも、バンコクでは、、、
赤服集団が繁華街の占拠場所で正月を祝い、
今日、13日はデモがお休みでした。
明日、14日には、アピシット首相らが居る、
治安維持対策本部にデモに行くようです。
thaiblog(共同通信より)
タイ正月でデモ一時休止・・・
(東奥日報・共同通信より)

気に掛かり続けているのが、
10日の治安部隊(軍・警察)と赤服暴徒の衝突。
21人もの死者を出したという報道が出ているのに、
英語ニュースにも、日本語ニュースにも、
亡くなられた方の名前が、公表されていない。
気になるところです。

日本語メディアの中では、大手新聞の記事は、
見出しが派手なだけで、中味は通り一遍のもの
ばかり。グローバルな視点で書かれていない。
説得力があったのは、共同通信社の記事だけ。

ところで、タイは籤引き徴兵制の国。
籤に当たった若者たちが、兵役に就きます。
死傷者の中にはそんな、ふつうの若者たちも居たと
思うと、
悲しい気持ちになります。

タイのメディアによると、治安部隊が使用を許されて
いたのは、催涙ガスと水だけ。
一方、赤服暴徒は自動小銃を連射していたとは・・・
悪夢以外の何ものでもありません。

治安部隊が実弾を使ったかどうか、という論議は?
自動小銃を連射してきたら、防衛のために撃っても、
兵士を責められないと、僕は思いますが。

さらに、軍死傷者の多かった部隊は、
去年のソンクラーンで、赤服を排除した部隊。
赤服暴徒に意図的に狙われたようです。

タイ、軍死傷者は近衛師団に集中・・・
(東奥日報・共同通信より)

もちろん、赤服集団にも死傷者が出たのですが、
それは、言葉は悪いが、自業自得。
農業の休みの乾季に時間を持て余していた農民。
支度金と日当を出すという話を聴いて、送迎バス
でバンコクに来た農民で数が膨らんだ赤服集団。
(彼らにしてみたら、楽な出稼ぎだったはず)
彼らは、怪我したり、危ない思いをするとは思って
無かったので、帰省した人も多いことでしょう。
彼らのタイムリミットは、田植えまで、ですしね。

そもそも、金で人を集めてデモをする。
金で票を集めて首相になったタクシン的発想は、
デモクラシーではないし、
それを市民デモという外国メディアは・・・???

さて、10日の赤服暴徒の主犯は黒い服の男。
黒い目出し帽に黒い上着姿の男が、
旧ソ連製自動小銃を、治安部隊の方角へ連射。
彼は赤服暴徒に混ざっていたらしい。
「デモ隊の中にテロリストがいた」
というアピシット首相の言葉を裏付けています。

ただし、
赤服暴徒の主犯は黒い服の男というけれど・・・
武装していたのは1人だけじゃないはず。
近衛師団を襲った赤服暴徒グループを追求して
もらいたいと思います。
バンコクで大規模流血・・・
(東奥日報・共同通信より)

さて、今後の赤服騒動は、
死傷者を出した責任の擦り合いになりそうです。
議会解散時期を3割引して、6か月という政府。
アピシットの民主党を解党、という選挙委員会。
そして、赤服の言うことは、極論ばかり。

これでは、赤服騒動は解決しない。

赤服同盟に好き放題にやらせてしまっている、
アピシット首相、
早く責任をとってもらいたい、
と思います。
今は、終わらせることが先決ですから。

軍は赤服暴徒の強制排除を諦めたようなので、
今後は、治安部隊と赤服暴徒の衝突はないと
思われますが、バンコク都民のフラストレーション、
溜まっています。

やはり、
18日までは、用もないのに、バンコク都内を
出歩くことは避けましょう。

バンコク都他周辺地域に対する・・・(2010/04/11)
(外務省 海外安全ホームページ)

日本から、
赤服デモの心配が無い、タイ南部のリゾート、
サムイ島やプーケットに来られる方には、
バンコクでのトランジットの宿泊は、
ソンクラーン期間中は、
エアポート・ホテルを、おすすめします。

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