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カーフィルはタイのカタカナ英語

タイのブログ-タイ情報とコラム

この数日、タイ人に会うたびに、
「バンコクは カーフィル だね」
と、(タイ語で)言われる。

家に戻ってから、サイに、
「タイ語のカーフィルって、何?」
と言うと、
「カーフィルは、英語よ」
「C・U・R・F・E・W」
と、スペールまで教えられた。
タイ人に英語を教えられたことは、初めて。
ちょっと、ショックな出来事でした。

戒厳令はわかっても、夜間外出禁止令は、
僕の語彙には無かった。
「ありがとう。勉強になりました」

カーフィルはタイのカタカナ英語、
ということに、しておきましょう。

赤服騒動に参加したおじさん、おばさんたちは、
政府の用意したエアコンバスで、北部・東北地方へ
帰省しました。
政府は彼らに食事とお小遣い200バーツを用意。
そんな風景が、タイTVで流されていました。
タイは、人に手厚い国ですね。
日本で同じことをしたら、逮捕されることはあっても、
食事、小遣い付で、田舎まで送り届けないでしょう。

それで、赤服のおばさんたちが言うことには、
「これじゃ、ぜんぜん足りない」
「? ? ?」

赤服幹部からは、
デモに最後まで参加したら、(現政府を倒したら)
「お金がたくさん貰える」
と言われていたようですね。
彼らが危険が迫っても立ち去らなかったわけが、
わかったような気がします。

赤服洗脳、恐るべし。

タクシン財産から460億バーツ没収とした政府は、
この一連の赤服騒動で、1000億バーツ以上
経済損失を、タイに与えてしまいました。

僕が危惧することは、
この騒動に関与していない市民・労働者が職を失い、
犯罪に走ること。
「なぜ、俺は悪くもないのに・・・」 という怒りから。
最近は、日本などの先進国と似た電話詐欺事件、
メール詐欺事件
が、横行しています。

昨日も、保険会社と名乗る者から電話があり・・・
「赤服騒動の見舞い金が出るから、ATMへ行け」
と言われた。
日本の詐欺に比べたら巧妙さに欠けるので、詐欺か
詐欺じゃないかの見極めは簡単だが、
タイの犯罪が、先進国並みに進化する日が来る
と思うと、憂鬱になります。
それでも、子ども騙しの詐欺電話に騙されてしまう、
人を疑うことを知らない人々がたくさん居ることが、
タイの微笑ましいところですがね。

タイは、契約書よりも、人と人の信頼関係で成り立つ、
アジアらしいアナログ社会。日本人に合う社会です。
これからも、タイの人々が信頼できる、
温かい国、社会であり続けて欲しい、
と願います。
thaiblog