今日は、タイのテレビ番組について。
「タイのテレビ文化を考える」
僕はあまりテレビを観る方ではないが、
家では、
テレビが点いてるのが、普通の状態
それで、タイのテレビ番組を長年の間、
見慣れてしまっている。
タイTVで、不可思議なことがある。
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タイのテレビ番組では、
タバコは駄目、
お酒も駄目、
海外からの映画などにボカシを入れて、
品行方正過ぎる番組作りをしてる感じ。
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それなのに・・・
どうして、銃は、OKなのか?
タイのTVドラマのラストシーンでは、
いきなり銃が出てきて、バン・バン・バン
それで、主人公などの登場人物が死ぬ。
お決まりのパターン。
銃口向けなきゃいい、って問題ではない。
↓
これの方が、問題あるよ
それでも銃は、Vサイン ?
タイのテレビ番組には、タイ人好みが、
反映している。
裏を返せば、TVがタイ人の嗜好を煽り、
タイ人「大衆」という虚像を創っている。
だから、テレビは大衆文化なのだ。
日本と同じで、彼らの描く「大衆」は低俗。
「大衆」は低俗な方がお互い安心だから。
タイ人は、暴力シーンが好き。
街で喧嘩があると、ヤジ馬がすぐ集まる。
話題の尖端に居たいという、大衆心理か。
外で喧嘩があると、戸をピシャリと閉める
ような「大衆」の国もあるだろうに。
それで、タイTVが描く「大衆」像は・・・
タイのTVドラマでは、乱痴気騒ぎ、痴話
喧嘩の暴力シーンが頻繁。
挙句の果てには、銃まで飛び出してくる。
「かなり、衝動的」がTVが描く「大衆」だ。
とくに、女性が殴ったり、蹴ったり、格闘
するシーンが多い。
「衝動的なジャジャ馬」がTVの「女性像」。
タイ人は単純、純粋?な者が多いので、
実生活で、TVの「衝動的なジャジャ馬」
になりきる女性が多いのが困りもの。
テレビの中なら視聴者に愛される女性像。
それでも、実生活でナイフが飛んできたら、
皆、逃げ出すだろうに。
「殺すつもりじゃなかった。つい・・(涙)」
テレビの弊害で、衝動的な殺傷事件。
タイTVは、思慮深い「大衆」を描こうよ。
社会の安全のために。
銃の話に戻すと・・・
タイ人は、銃を見慣れている。
銃声と、車のパンクも聞き分けられる。
(徴兵制があるし、買うのも難しくはない)
だから、TVドラマの痴話喧嘩で銃が出て、
躊躇いなく射殺するシーンにも動じない。
(僕など、異文化の人間は不快に感じる)
タイ人にとって、銃は、そんなに否定的な
ものではないようだ。
僕の家が空巣に入られたとき、隣人には
「銃を買って、寝室に置け」と助言された。
「この家には銃がある」というだけで、
泥棒除けになると言うのだ。
僕には銃を置いとくリスクの方が怖かった
のだけど、タイ人たちの考え方は違う。
街に自警団があり、自衛意識が高いのだ。
だから、TVドラマの豪邸に銃があっても、
それが普通、と思うのだろう。
僕の場合、「せめて、番犬」に妥協したが。
最近、バンコクでは学生同士の抗争でも、
銃撃事件が多発してるらしい。
タイ人が家に護身用の銃を置くのと、学生
が銃を持ち歩くことでは、全く意味が違う。
TVが学生を煽っているのは、TVドラマを
見ている限り、確かだと思う。
暴力と銃、タイのTVに欠かせないものだ。