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タイで家を建てる-サムイ島の建築規制

タイのブログ-タイ情報とコラム

今日は、

タイで土地を買って、家を建てる話。

その第8話。

公共の電気と上水道が使える公道に面した
土地を買い、家を建てるとよいわけだが、
土地を買う前に、「サムイ島の建築規制」を
学んでおくべきだろう。

サムイ島の建築規制

サムイ島では、
「ヤシの木以上の高さの家は建てられない」
などという戯言は、観光ガイドに任せておき、
ここでは、法律(条例)上の建築規制の話を。

最初に建ぺい率。

サムイ島の建ぺい率=2m空けること

「建物」は取得した土地の境界から四方とも
それぞれ2メートルの空間を空けて建てなけ
ればならない。道路に面している部分も同様
に、2メートルのセットバックが必要。

そして、サムイ島特有の景観法。

まず、土地が海に面している場合、ビーチとの
境界から10メートルまでは建物を建てることが
できない。

次に、海から50メートルまでは1階建てのみで、
75sqm 以下の建物に限られる。

さらに、海から200メートルまでは2階建てのみ、
2000sqm 以下の建物に限られる。

この景観法ができてからは、海辺に高層ホテル
や高層コンドミニアムなどが建てられなくなった。
場所によって高いビルの建築が進んでいるのは、
彼らは、この景観法ができる以前に、プラン申請
をして、建築許可を得ているからだ。

サムイ島に建物が増え続けている最近になって、
この景観法による建築規制がさらに厳しくなった。

役所の説明によると、

海から50メートルまでは1階建てのみ

海から200メートルまでは2階建てのみ

というのは、厳守しなければならない大前提で、
たとえ海から200メートル離れている場合でも、
役所の担当官の裁量で、2階建ての建築プラン
を「景観という観点で」却下できるのだそうだ。

家の近くのタイ人のプランも、
「マイ・スワイ」のひと言で、却下されたそう。

僕が居るソイ・ルネッサンスは、海から直線距離
で200m以上あるが、建物が増えたことを理由
に、狭い土地には2階建てを建てるのが難しい。

設計事務所(建築士)や会社の弁護士に人脈や
説得力があれば、僕ら外国人には可能なのだと
思うが、一般のタイ人には困難だということ。

6年前に、僕が家を建てたときでさえ、建築士が
納めた献金額の高さにびっくりしたことを覚えて
いるが、これがタイ社会ということ。
もちろん、後日、それは建主の僕に請求された。

年内の、このタイ・ブログの更新は、これで終了。
来年も、タイで家を建てるを書き進める予定です。

皆さん、よいお年を、お迎えくださいね。