タイ人の気質(5)-現在が大事
タイに住むなら、タイ人を理解することが大切。
とは言っても、国や人を理解するのは難しい。
タイ15年目にして、どれだけ理解してるのか
今日は、日本人と比べたタイ人気質の話です。
そもそも日本人気質、タイ人気質と括るよりも、
個々人の差の方が大きい場合もありますから、
あくまでも、タイ人気質の傾向 を話しましょう。
タイ人の気質(5)-現在が大事
タイ人の現在が大事、現在を重視する気質は、
日本人の僕には、なかなか理解できません
サイと一緒に、タイのテレビドラマを見ていると、
泣かせるツボが、日本人とは違うなと思います。
例えば、
放蕩息子が方々に借金を重ねて家を飛び出し、
数か月後、みすぼらしい身形で戻って来ました。
「食べ物を買うお金も無い」と言って悔いてます。
かわいそうね~
タイ人(視聴者)は、ボロボロと涙を流します。
思うに、「これは、自業自得」などと言ったら、
「ひとでなし」 と、怒られます。
タイ人は、徳を積む人々です。
徳を積む人は、人の過ち(過去)には寛容です。
(タイ人の多くは、人の過去を詮索しませんね)
人の困りごと(現在)を、助けてあげたいのです。
過去の事に重きを置かず、現在を思う人々です。
話は変わって・・
タイ人は、将来に関しては、無計画に見えます。
日本に比べて、貯金などのお金の積立も少なく、
タイの社会には、生命保険も普及していません。
タイに来て間もない頃は、計画性が無い人々と
思いましたが、思えば、優先順位が違うのです。
タイ人にとっては、
自分の将来より、周りの人々の現在が大事です。
タイの家庭では、働かない居候を見掛けますが、
そういう人は、家事などして、のんびりしてます。
あの人は、稼ぎに行くのが苦手で休養中だから、
みんなで、(稼ぎを)助けてあげなくちゃいけない。
タイ人は、
自分の将来よりも、周りの人々の面倒をみます。
貯金より、現世で徳を積む方が大事なのですね。
サイに言わせれば、たとえ無一文になっても、
転がり込んだら、半年や1年面倒をみてくれる、
身内や友達がたくさん居るから、心配はしない。
徳を積んでいれば、将来の心配は無いはずよ
でも、サイちゃん、
タイの世の中は、だんだん忙しくなっているよ。
そのうち、心だけでは生きられなくなるかも・・
僕は、サイのためにも、老後に備えたいと思う