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サムイ島に来たヘイズ(HAZE)を調べてみたら・・

タイのブログ-タイ情報とコラム

サムイ島に来たヘイズを調べてみたら・・

サムイ島でヘイズ(HAZE)という言葉が、
この10月、流行語のようになりました。

ヘイズ(HAZE)の本来の語意は、
もや、霞、薄霧、煙を差す言葉ですが、
呆けた精神状態を言うのにも使います

しかし、マレー半島におけるヘイズには、
もっと狭義な意味があります。

スマトラ島で大規模に森林を焼くことで、
発生した煙霧が、南西季節風に乗って、
シンガポールやマレーシアに至る煙害。

thaiblogインドネシアのスマトラ島からの煙霧が、
マレー半島南部の乾季(5月~10月)に、
南風に乗って北上します。
シンガポール、
マレーシアのクアラルンプール辺りまで、
毎年煙霧が届き、煙害をもたらしている

マレー半島におけるヘイズ、
過去には、2013年が最悪の年だったと
ありますが、このヘイズはタイに渡来した
ことが無かったので、今回調べるまでは、
このヘイズの存在を知りませんでした

事の起こりは、10月の上旬、

「プーケットが濃霧に覆われて大変な様」

それを、他人事のように聴いてましたが、
(1度目のヘイズの渡来

10月8日には、サムイ島の空にも濃霧。
濃霧に覆われて、空の便が乱れました。
(2度目のヘイズの渡来

10月22日には、空の便の多くが欠航。

このヘイズ(HAZE)の2度の襲来により、
ヘイズ(HAZE)が流行語になりましたが、
こんな事が、何度もあったら、大変です

2度襲われたら、調べずには居られない。
過去のヘイズの記事を読んでみましたが、
疑問が残ったのは、次の2点です。

なぜ、今年に限って、タイにヘイズが来た

気象の専門家ではないので推測ですが、
今年のスマトラ島の山火事は近年最大の
規模で、なかなか治まらないことに因って、
タイ南部まで届いてしまったのではないか

スマトラ島の煙霧が大きく治まらないのが、
今年に限って、タイにヘイズが来た原因か。

南西季節風は、タイまで届くのか

マレー半島の南部とマレー半島の北部は、
季節風が異なり、季節、気候が違います。

マレー半島の南部、
シンガポール・マレーシアの5月~10月は、
南風の季節で、乾季です。

マレー半島の北部、
タイの5月~10月は、西風の季節で雨季。

タイ南部に南西季節風が届くということは、
今年は季節の国境が北上したのだろうか
気象には、いつも幅がありますからね。

以上は、僕の個人的な推測です

明らかなことは、スマトラ島上空の風向きは、
11月から北風に変わり、ヘイズは南下する。
北風になると、ヘイズはマレー半島に来ない。
11月からは、ヘイズの来襲は無いということ。

マレー半島のヘイズを調べてみましたが、
これからの季節、ヘイズが来ないとわかり、
安心した次第です

サムイ島に、年末年始に来られる皆さんは、
ヘイズの心配が無い季節、ご安心ください

それにしても、遥々ヘイズが来たものですね。
タイにヘイズが来たのは、初めてのことです。

ヘイズさん、タイには、2度と来ないでね