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タイで想うこと-優れた人よりも徳がある人

タイのブログ-タイ情報とコラム

thaiblog
The King passed away on 13th October.
I realized as is the King, so are the People.
I think truly we still have to keep going on.
It’s our mission we create our life to follow
the King’s example.

タイのプミポン国王が崩御されて15日目です。
タイは喪中、娯楽などは1か月間の自粛です。
この静かな街、国王を偲ぶ空気が好きですね。
静寂の中で、ビリヤードの試合ができます

先週の土曜(22日)、国王を偲ぶ人々が集い、
王宮広場で、国王を讃える歌が歌われました。
「国王の歌」は美しく優しい響きのある歌です。
国王の功労を偲んで歌う、声の響きは感動的。
タイ人ではなくても、自然と涙が流れます。

Bangkok Post (記事)

1年後は、この歌も紙幣も新しいものに換わる
のかと想うと、諸行無常を感じます。

タイで想うこと-優れた人よりも徳がある人

今日は、タイで日頃想っていることを書きます。

「優れた人」という言葉は昔から好きではない。
「優れる」を人に使うのは人を比較することで、
人の優劣を決めているように想えてしまう。

「優れる」という言葉には対象が必要なので、
「彼は●が優れている」という言い方になるが、
人は皆、得意なこと、苦手なことを持っている。
全ての人が優れた人であり劣った人でもある。
「優れる」とは個性を表す言葉に過ぎないのだ。

サッカーやプールなどのライフワークの場所で、
Excellent と叫ばれたら嬉しいですが、それは
その場限りの褒め言葉ですからね。

それに比べて、
「徳がある人」という言葉は、良い響きがある。
人格を磨いている人。
日々の生活の中で、鍛錬している人。
「徳がある人」に、完成した人は居ないのだ。

人の精神の鍛錬は、目や表情に表れる。
「徳がある人」は目、表情、笑顔が素敵です。
だから、僕は、目や表情で、人を判断します。

全ての人が、「徳がある人」になればいいな、
それだけで、素敵な世の中になると想います。

徳の原点には、品格、正義感、思い遣り、愛、
憐れみの心、誠実、勇気などがあるでしょうが、
それらは、全ての人の心にある引き出しです。

心の引き出しの出し入れが上手にできる様に、
僕らには、心も、身体も、鍛錬が必要ですね。

僕は不器用だから、人一倍、鍛錬が必要です。

自分が理想とする人に近づけるように、
タイでは、精神修行の日々が続きます。
50歳を過ぎてから、こんな思考の毎日です。