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徳を積むことが人生の幸せ

タイのブログ-タイ情報とコラム

徳を積むことが人生の幸せ

11月の事である。
サイはホテルのレセプションで働いているが、
仕事の後に、夜なべをして喪章を作っていた。
黒リボンに黒い花を縫いつけた凝ったもの。
5時間10個のペースで半月余り続けていた。

どうして喪章作りを始めたのか尋ねてみると、
宿泊ゲストや仕事仲間に「喪章が欲しい」と
言われたことが切っ掛けのようだ。

それに孤児院で行われるチャリティイベント
の募金集めが重なって、喪章を入れた籠の
横に、募金箱を置くことにしたそうだ。
それで、喪章作りに一層の張り合いを感じる
ようになったらしい。

人を助ける機会に出合ったことに感謝する。
人を助けることで、自分が報われる。
タイの人々には、徳を積むことが幸せなのだ。

サイは喪章を作って募金を募った。
喪章が欲しい人々はサイの喪章に感謝した。
人々の募金が、孤児院のイベントで子供達に
配られる水や食べ物の一部になり役立った。
人は愛で繋がってると実感した出来事でした。

意義あることを求めて日々を送り、
笑顔を見て、幸せを積み重ねよう。
幸せを重ねることが充実した人生。
徳を積むことが人生の幸せ、
最近、それがわかってきたような気がします。

日本に居たときは自分の事に追われていて、
自分と家族、友達のことを考えてましたが、
タイに住んで社会は家族、人は繋がってる、
と実感できるようになりました。
タイには身内だけではなく万人を思い遣る、
心の幅を育てる土壌があると思います。

貧しいながらも、質素を美徳として、
人々と関わり合って、生きていこう。
笑顔を見ることで、幸せを感じます。

タイでは、精進の日々が続きます。