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タイ情勢の見通し-タイは安全なのか

タイのブログ-タイ情報とコラム

このブログで、解決されない赤服問題の根元、
赤服同盟に扇動されてきたタイの底辺の人々
にスポットを当ててきました。

結局、彼らの暮らしぶりが改善されない限り、
赤服デモは再び起こると、タイに住む誰もが、
考えていることでしょう。

アピシット首相は、次の赤服デモを想定して、
過激派の扇動で赤服デモが赤服テロに進展
しないように、
赤服過激派封じに懸命な様子。
赤服集団に取り込まれるタイの底辺の人々
生活保護や時間の掛かる問題は後回しです。

タクシンの首相時代の政策を見習うべき。
多くは貧困農村出身の単純な人々ですから、
超低所得者層に、
1家庭に月2000バーツの生活保護を与える、
とか、具体的なお金の数字を示せば、彼らは
赤服と決別し、アピシット支持に回るはず。
アピシット首相に、その泥臭さがありません。

●今後のタイ情勢はどうなるか?

タクシン元首相や同盟幹部等をテロで送検
(タイの地元新聞を読む・7月30日)
ヂャクラポップ氏、元首相が赤服と決別・・・
(タイの地元新聞を読む・8月1日)
タクシン元首相が赤服同盟との政治的共闘
関係を清算する方向で検討している。
タクシン元首相はメリットをキーに、今後の
政治活動の方向性の見直す???
テロ容疑や資産没収などで頭を悩ますタクシン、
赤服同盟との共闘はデ・メリットと判断した模様。
赤服集団 = タクシン支持派
この根本が揺らぐことになるのか?
資産没収再審、8月11日に最終判断
(バンコク週報・7月22日)
タクシンの現時点の立場は赤服と決別した方が
利益があるということだが、お金と権力の事で、
今後、再び赤服と共闘する可能性も当然ある。

人々の頭にあるのは、年明け(来春)の総選挙。
=赤服問題の来年への先送り。

それで、今年の平和を買っているようなものだ。

年明けに、総選挙の実施が決まらなければ、
赤服集団が騒ぎ出す。
農村に仕事が無い、農村にお金が無い時期は、
彼らを日当付デモに扇動しやすいから。
毎年、ソンクラーンは赤服デモに成りかねない。

●タイ暮らし-タイは安全なのか?

タイは、東南アジアで安心して暮らせる仏教国。
旅行で来ても、長期滞在しても、親切な人々の
心に癒される、とても素敵な国です。

その反面、タイ人はとても自己中心的な民族。
2008年の黄服の空港占拠のときでも、国内の
政治問題の解決のために、外国人(旅行者)を
利用して、それが当然という考えで居ます。
社会でも、仕事の事より個人の事を優先します。

寛容な気持ちで、
やさしい自己中たちと接していかなければ、
タイ暮らしも、タイでのビジネスも崩壊するので、
ゆとりを持つこと、が何よりも大切ですね。
稼げなくても、ゆとりを持て。
王様の言葉どおり、質素を好み、徳を積むこと。

最近のタイの安全については、
マレーシア国境3県(イスラム闘争)
プレアビヒア寺院周辺(領土問題)
以上は、依然として危険地域=近寄るな、です。

日本からよく尋ねられるのが、バンコクの安全。
バンコクは、年内は、平和な見通しです。
ただし、最近、人通りの多い場所での爆弾騒ぎ。
潜伏中の赤服過激派の仕業と見られてます。
バンコクでは、ごみ箱に近寄らない、ですね。
一連の爆弾事件は同一犯か
(バンコク週報・8月2日)
なお、赤服の根城であるチェンマイ、東北地方の
ウドンタニ、コンケンなどの赤服勢力が強い地域
では、依然として赤服の活動が活発なようです。

赤服と無関係なのは、ホアヒン以南のタイ南部の
都市と、タイ南部のリゾート(サムイ島、クラビ、
プーケットなど)ということになりますね。
タイ国内が連休になると、安心して寛げる南部の
リゾートに、国内旅行者が集中しています。
サムイ島は、旅行者が例年よりも多いですね。

非常事態宣言(5人以上の集会禁止)が継続して
いるのは、
首都-バンコク
中部-ノンタブリ、パトゥムタニ
東部-サムットプラカン
北部-チェンマイ、チェンライ
東北部-ウドンタニ、コンケン、ウボンラチャタニ、
ナコンラチャシマ
タイの非常事態宣言 アユタヤ・・・などで解除
(newsclip.be・7月29日)
非常事態宣言が解除されると、当然、現政権に
不満を持つ赤服同盟が集会を始めるでしょう。
赤服の集会自体が危険だとは思いませんが、
バンコク大騒乱があってから、まだ3か月弱。
非常事態宣言を継続して赤服過激派を逮捕。
これが、バンコクの現状です。
Big-C前爆破に関与した一味が・・・
(タイの地元新聞を読む・8月3日)
DSI、Big-C前爆破の容疑者逮捕を確認
(タイの地元新聞を読む・8月5日)
タクシン派がしゅん動、バンコク隣県で政治集会
(newsclip.be・8月3日)

タクシンは、二枚舌。一筋縄じゃいきませんね。
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