⇒ 全記事一覧

タイのマッサージ事情(3)-バンコク、パタヤ、サムイ島

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイ・マッサージの話の続き、3話目。

↓ 前回までの記事

タイのマッサージ事情(1)

タイのマッサージ事情(2)

●パタヤのマッサージ

パタヤ滞在時に、頻繁に通っているのが
盲人(男性の)マッサージ。
ジョムティエンに1軒、パタヤ・タイに2軒。

北ジョムティエンのゲイ・ストリートの一角
にあるTBM (Thai Blind Massage)

ここは、年配ファラン(白人)の御用達。
(近所のコンドミニアムに住んでる老人達)
飛び込みで行っても、マッサージを受ける
のが難しい。

前回は、午後2時に行くと、

「2時の予約のお客さんが、10分過ぎても
来なかったら受けられる」

と言われて、受付前でスタンド・バイ状態。
結局、2時10分過ぎに老人ファラン来店。
その日は受けられず仕舞い。

「明日の午後1時なら空いてますよ」

と、コンピュータ画面の予約スケジュール
を見せられた。

広くて、マッサージ師が多いはずなのだが。
何度か通ったけど、当たりのマッサージ師
に出会ったことがない。
盲人じゃない、下手糞なおばちゃんが出て
来たこともある。

マッサージ代は、150バーツ/時間。

パタヤ・タイの2ndロードと3rdロードの間、
TOPS裏の路地にある アンジェラ

ここは、盲人男性による施術マッサージ。

表の看板に Blindman’s Massageとあるが、
Blindman???鬼ごっこじゃないんだから、
Blind だけでいいのでは。

お客さんは、ほぼタイ人だけ。
ここが、僕がパタヤで通うマッサージ屋。

店主のアンジェラは一見、インド系の顔立ち
だが、「私、パタヤっ娘よ」 と言う。
僕より立派な車に乗っていて、ゴルフ大好き、
テニスもやるそうだ。

「最近、日本人は、怖がって来ない」

と、この前は、笑いながら言っていた。

確かに、この店では力まかせの施術をする。
この店の施術師には上手も下手も居るので、
体のセンを知らない奴に当たると、危険。
相手が盲人なので、こちらから説明するのが
難しい。

以前、ここでマッサージを受けたら、下を向く
と背中が痛む症状が出た。

下手には、背中の中心線を触らせないこと。

しかし、最近、ここにパタヤでの僕のマッサー
ジ師が居る。
技術は未熟だが、僕の指示通りに一生懸命
施術をしてくれる。

マッサージ代は、120バーツ/時間。

パタヤの中心は一見都会なのに、物価が
田舎並みに安い、不思議な街である。

サムイ島に比べてタイ人は驚くほど貧乏。
ファランも、貧乏タイ人に感化されてる
風情が多くて、10バーツにもこだわる。
アホらしくて、そんな奴らに近寄りたくない。

特に、何でも安いソイ・ブッカオ辺りは、
100バーツマッサージがたくさんある。
それらの店の客は、ファラン、外国人。

一概にファランといっても、いろいろ居る。
イギリスの都市やオランダ、北欧から来る
旅行者は、僕らと似たような感性があるが、
ケチで有名なフランス、イタリア労働者達。
ロシア一般市民の所得はタイ人と大差ない
のではないか?

アホなファランと臭いインド人に混ざるのが
嫌で、ソイ・ブッカオ100バーツマッサージ
を敬遠していたが、時間潰しで入った店で、
凄腕のマッサージおばちゃんと遭遇した。

ピサヌローク出身。山岳民族?
でも、山岳民族の技ではないらしい。

彼女の師はパタヤ3rdロード、マックスの
側に居る中華系チェンライ人らしい。

彼女のマッサージは、とにかく揉みほぐす。
普段、揉みほぐさないところまでほぐそうと
するので、かなり痛いが指先からビリビリ
抜けて行くのがよくわかるマッサージだ。

彼女のマッサージを受けるとクタクタ、体が
グニャグニャになった気がするが、翌日は、
力が抜けていて、体の状態がいい。
日本で受けてた鍼灸マッサージと似た感じ
がする。

マッサージ代は、100バーツ/時間。

よく言われる一般論として、タイマッサージ
には、ワットポー流とチェンマイ流があり、
それぞれに支持者が多い。

僕は、ワットポー流でもチェンマイ流でも、
こだわらない。
大事なのは、施術が上手いかどうか。
上手なマッサージ師は流派を超えたもの、
オリジナリティを持っているものだ。

マッサージは、マニュアルではできない。
患者の症状を見極め、症状に合せて治療
効果を追求する、向上心が要求される。

そんな施術師との出会いを、僕は楽しみに
している。

●タイ・マッサージのチップ

タイ人たちを見てると、マッサージでは
1時間あたり20バーツのチップが常識。

チップの金額は相手との関係によって違う。
マッサージ店の近所の商店のおばちゃんが
マッサージに来てもチップを置かないだろう。

タイ人のチップの習慣には「施しを与える」と
いうニュアンスがあり、富める者から貰うもの
で、長屋仲間や友達からのチップはない。

常識的なファランの場合、代金の20%程度
をチップとして計算して置くが、タイ式チップ
と西洋式チップが混在してるのが、面白い。

日本人なら、タイ人以上のチップを置くこと。
指名したり、特別に良くして貰った場合には
それ相応のチップを渡す必要がある。

だが、下手なマッサージを受け、2度と来る
ものかと思ったらチップを置くべきではない。
チップは、客の自己主張でもある。

●タイ・マッサージの収入

一般的に、タイ・マッサージの料金は、半分
が店の収入、残りの半分がマッサージ師の
収入
となる。

100バーツ/時間のマッサージ店で働くと、
1日6時間マッサージしたら、300バーツの
収入と120バーツ相当のチップが見込める。

客の多い店で、指名の多いマッサージ師は、
1日10時間マッサージをする高給取りに
なる。

200バーツ/時間のマッサージ店で働いても
1日3時間マッサージできる保証はない。
腕が良くて、指名する常連を掴まなければ、
タイ人価格ではない店で、稼ぐのは難しい。

●タイ・マッサージ店を始めるなら

マッサージ店というのは、ウマミのある商売
に見える。
部屋と施術台と冷房設備・・・それほど資金
が掛からない。
(腕のいいマッサージ師の確保は困難だと
思うが・・・タイなので、寝床や食事の世話
まで必要になる)

このマッサージ師の人脈こそが鍵だろう。

僕が店を持つなら、100バーツマッサージ。
施術台の数とマッサージ師を揃え、稼働率
を高めれば、売上の50%が毎日店に入る。

客数10人×10時間で、1日5000バーツ。
月に10万バーツの利益が見込める商売に
なりますね。
thaiblog