今日は、タイ人の給料の話。
タイ人は幾らぐらい、稼いでいるのか?
サムイ島の某中堅ホテルのレセプション
勤務の友達に、給料の内訳を尋ねた。
※写真はイメージ(本文とは関係ありません)
[基本給と残業]
彼女の月給、基本給は7000バーツ。
日本円に換算して約21000円。タイの
物価を日本の3分の1とすると、日本で
(×3=)63000円価値の基本給だ。
9時間拘束の8時間勤務。
ハイシーズンは、3時間の残業がある。
残業は1時間あたり30バーツ(90円)。
残業は割増時給にならないらしい。
ということは、
基本給は時給にすると30バーツ/時間、
タイでは、とっても、基本給が低い。
[休暇]
休暇は月6日=隔週週休2日制。
年に12日の有給休暇があり、年2回の
連続休暇に充てられる。
ここまでなら、日本より労働条件が悪い
と思ってしまうが・・・
[サービス手当]
ホテルがゲストに加算するサービス料は、
月ごとに、ホテルのスタッフに分配される。
このホテルのサービス手当の支給は、
ローシーズン 月6000バーツ位、
ハイシーズン 月12000バーツ位、
年間平均 月9000バーツ(27000円)
サービス手当が、基本給よりも高い。
サムイ島の有名ホテル、フォーシーズン
のサービス手当がビーク月で4万バーツ
を越えるという噂を聞いたことがある。
ホテル勤務のウマミはサービス手当だ
[その他の収入]
ゲストに個別に頼まれたサービスをする
と手渡しチップがあって、スタッフ個人の
収入になる。
1件100バーツとして、月3000バーツ
(9000円)程度の収入になるそうだ。
結局、月ごとの所得は、
[ハイシーズン=旅行者が多い時期]
基本給 7000バーツ
残業手当 2000バーツ程度
サービス手当 12000バーツ程度
合計 21000バーツ+手渡しチップ
[ローシーズン=旅行者が少ない時期]
基本給 7000バーツ
サービス手当 6000バーツ程度
合計 13000バーツ+手渡しチップ
僕の推定では、
月平均の稼ぎは、20000バーツ位か。
日本円換算で60000円。物価からは、
日本で18万円価値の月所得。
彼女のポストは、大卒・英語堪能。
それでも、18万円価値の月所得なら、
悪くないと思う。
なぜなら、
タイでは、所得税控除分を加味すると、
月収2万バーツなら、所得税が無い。
(年25万バーツ程度に調整で非課税)
勿論、手渡しチップは無制限非課税だ。
所得から、雇用保険・社会保険の個人
負担分(数百バーツ)を引いた金額が、
そのまま、手取りの月収になる。
就業時間内は、食事も付いている。
ホテル勤務は、いい部屋に住める。
中規模以上のホテルは社員寮があり、
社員寮は外国人が住めるアパート並に
きれいで、設備が整っている所が多い。
ホテル勤務は、副収入の場が多い。
(特に小さなホテルに副収入の場が多い)
例えば、
個人ホテルはバイクをゲストに貸し出す。
だから、自分の所有するモーターバイク
をホテルに置いて、小遣い稼ぎができる。
バイク1台、1日200~250バーツ。
ホテルに手数料(50バーツ)を引かれた
残りの金額が、そのまま非課税収入だ。
ラマイビーチの橋近くの某ホテルには、
自分のバイクを常時10台近くホテルに
置いて、月に2万バーツ以上稼いでいる
財テクのレセプショニストが居た。
カードを保証金として宿泊するゲストに
貸し出すのなら、盗難や破損のリスクも
無いし、安全な小遣い稼ぎになる。
それが、ホテル勤務の給料以上なのだ
タイ人の基本給は一般的に低いのだが、
手当が多く、創意工夫で副収入を稼ぐ。
彼らが逞しく、自分の職業から副収入を
つくり出す姿には、感心してしまう。
バンコクの買春斡旋には呆れるが・・・
タイという観光大国、サムイ島のような
観光地(リゾート)では、やはりホテルの
ような観光業職種が恵まれてることは、
間違いないだろう。
ちなみに、サムイ島民の学生アルバイト
で人気、コンビニ時給25バーツ(75円)。
月に、4000バーツ(12000円)程度は
学生が、小遣い稼ぎできるそうだ。
タイは、確実に、豊かになっている。
だが、外国人の稼ぎは10年前と同じ。
外国人だから稼げる時代は、終わった。
これには、複雑な気持ちになる。