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タイで家を建てる-タイ・カンパニーのメリット

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイで土地を買って、家を建てる話。

その第2話。

タイ・カンパニーで土地を買う

タイで外国人が土地を買うときのいちばん
安全な方法は、タイ・カンパニーを設立し、
会社名義で土地を買う。

と、前回のブログで言いました。
土地、建売住宅、不動産はみな同様。

タイ・カンパニーをつくるとき大事なことは、
名目上のタイ人株主の選出。

タイ人のバックアップがあって、はじめて、
タイ・カンパニーが設立できるわけだから、
その協力者はなるべくその土地の有力者
(評判・名声が大事な立場の人)にする。
先祖代々の名声と資産を守って暮らす人
に頼めば、騙されることは有り得ない。
=金持ち、土地持ちは逃げられないのだ。

だから、日頃から地元のホテルオーナー
や、大地主と仲良くしておくことが大事。
くれぐれも、お金を持ち逃げできるような
立場の人に、助力を要請しないこと。

日頃、付き合うタイ人の階級が重要だ。

僕の場合、地主の貸別荘の仲介などを
していたことで、協力者に恵まれた。
華僑系の地主が多いサムイ島で人脈を
つくるには、彼らのビジネスパートナーに
なることが早道だった。

タイ人配偶者が居る場合、配偶者名義+
自分の弁護士名義で51%の株を持ち、
自分と信頼できる人脈で残りの49%の
株を保有して、タイ・カンパニーを設立。

株主とは、権利放棄の契約を結ぶこと。

これで、実質上のオーナー。
土地を買うためのタイ・カンパニー設立
完了だ

タイ・カンパニーのメリット

不動産を買うときは、
1つの不動産につき1つのタイ・カンパニー
を設立する
ことが、とても重要。
なぜなら、タイ・カンパニーのメリットは、
税金にあるのだ。
少々長くなるが、順を追って、説明しよう。

土地(不動産)を売る(買う)場合、
権利書(チャノート)の名義変更にかかる
税金は7%程度。

200万バーツの土地の売買で、約14万
バーツの不動産売買税が発生する。
タイ人の中には、この不動産売買税節約
のために、実際の取引価格より安い金額
を申請する人が多いが、外国人にとって、
実際より安い金額を申請することは不利。

なぜなら、将来、買った土地を売る場合に
タイ・カンパニーの場合、売却利益の40%
利益税がかかるからだ。

外国人だから、一生持ってるつもりでいた
土地を手放さねばならない状況(帰国等)
が有り得るので、利益税に配慮が必要。

仮に、200万バーツで買った土地が250万
で売れた場合、17.5万バーツの不動産売
買税と20万バーツの利益税、それに弁護士
費用を払うと、利益はほとんどない。

タイの税制が、外国人(タイ・カンパニー)の
土地転がしを防止してるのだ。

仮に、200万バーツで土地を買ったときに、
取引価格を100万バーツと偽って申請して
いたら、買った土地が250万で売れた場合
には60万バーツの利益税を払うことになり、
元金が戻って来ないマイナスになってしまう。

タイ人個人名義の場合、売買した不動産を
3年以上保有した後なら、利益税は無税。

だから、タイ人は取引価格を実際より低く、
申請することができるのだ。

このような背景があることを覚えておいて、
タイ・カンパニーのメリットに話を戻すと、
1つの不動産につき1つのタイ・カンパニー
を設立して
土地、不動産を保有してれば、
不動産の売買に、権利書(チャノート)の
名義変更が必要ない。

権利書の名義が会社名なので、会社を
売ってしまえば、不動産を売ったことに
なり、不動産売買税や利益税がかから
ないのだ。

勿論、不動産売買税同等の会社売却税
がかかるが、利益税は無い。
なぜなら、会社の売却金額は、申請する
必要がないのだ。

タイでは、外国人同士の不動産売買で、
こんな方法が使われることもある。

ただし、この方法で不動産を買う立場に
なったら、会社が借金を抱えていないか、
バックグラウンドの調査が不可欠になる。
thaiblogタイ・カンパニーで土地を買うと、将来、
その土地を売るときに税金面で有利に
働くこともある、ということです

次回も、タイで家を建てるの続き。