タイで土地を買って、家を建てる話。
その第3話。
タイの土地には位がある
空いてる土地なら、
どれを買ってもいいというわけではない。
タイの土地には位があり、位により土地
の価値が異なるのだ。
タイの土地のランドタイトル(権利書)に
たくさんの種類(位)があることを理解。
なぜ、ランドタイトルにはたくさんの種類
があるのかというと、歴史の経緯から、
すべての土地は国王に帰属するという
考えの上にあるからだ。
遠くもない昔、人の居ない土地を見つけ、
家屋を建てて数年住み続ければ、その
土地に住むランドタイトルが与えられた。
その同じ土地に長く住み、土地を所有し
続ければ、与えられてるランドタイトルの
位が上がっていくシステムになっていて、
それが、今日まで続いているのだ。
何世代にもわたり一族が所有し続けてる
土地は、ランドタイトルの位が少しずつ上
がっていき、最後には売買の権利が与え
られた、個人の完全所有の土地になる。
そのような土地のランドタイトルの位が、
チャノート(Chanote)、
ノー・ソー・サム・ゴー(Nor Sor 3 Gor)、
この2つのランドタイトルの土地は買って
も安全な土地=個人の完全所有が認め
られている土地なのだ。
もちろん、タイにも日本と同じように宅地・
農地・植林地などの土地の区分があり、
宅地以外の土地を手に入れても正式な家
を建てることはできない。
このような情報を知らずに植林地を買って
リゾート開発をしようとして、政府に土地を
取り上げられた例がサムイ島でもあった。
山林などの、宅地らしくない場所の土地を
買うときには、とくに注意が必要だ。
土地に限った話ではない、
新築住宅を買う、中古住宅を買うということ
は、ランドタイトルの名義変更をすること→
ランドタイトルを買うこと、ランドタイトルの位
を把握しておかなければならない。
チャノート(Chanote)
土地の境界にコンクリートの杭が打たれて
いて、杭に登記番号が記されている土地。
家を建てて塀で囲った後も、チャノートの杭
は残して置かなければならない。
ノー・ソー・サム・ゴー(Nor Sor 3 Gor)
土地番号と面積だけがランドオフィスの図面
に記載されている。土地の境界は隣人との
合意で、塀などを建てている。
測量すると、土地の面積に誤差が多い。
空地の場合「この木からあの木まで」などと
説明されることが多い土地だ。
僕は、サムイ島で土地を探すのに1年掛かり
ました。
良い土地を見極めることは、難しいですね。
いろいろな条件をチェックすることが大事です。
雨季に水害に見舞われるかどうかは、実際に
その土地の雨季の状態を知っていなければ、
判断できません。
僕は、小高い土地の緩やかな斜面にこだわり
ました。
土地を見極めるチェック項目は幾つもあります
が、その話は後回しにして、
まずは、ランドタイトルをチェック、です
次回も、タイで家を建てるの続き。