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タイの洪水情報で重宝したテレビニュース

タイのブログ-タイ情報とコラム

数日前に、バンコク中心部には洪水安全
宣言が出て、地下鉄の防水壁も撤去され、
タイの洪水は、ひと息ついた状態になった。
友達が働く工場も、操業を再開したそうだ。

タイ中部、バンコクに住む皆さん、
「大変でしたね。お疲れさまでした」
まだ地域により、時間が掛かると思いますが。

同じタイでも、バンコクから遠く離れたところ
に居ると、洪水情報はニュース報道だけ。
同じタイで起きている事と、実感が湧かない。

そんな中で、洪水の状況が実感できて重宝
したテレビニュースを、今日は紹介します。

thaiblogタイに住んでる人なら、みんなが知ってる?
この50ミリオンのクジラちゃん達が話題に
なったThai PBS のテレビニュースです。
thaiblog本題から外れますが、このアニメーションは、
この洪水でバンコクへ(下流へ)押し寄せる水
の量を50ミリオンのクジラに喩えて、子供でも
わかる解説で、この洪水の原因は大雨だけに
よるものではない、
と教えています。
天災と人災が重なった、タイの大洪水です。

アニメの詳細は → バンコクポスト

日本のメディアが取り上げているかは、不明。
thaiblogThai PBS のテレビニュースが重宝したのは、
まず、英語で洪水ニュースを伝えてくれること。

このテレビ局には、英語の時間帯があります。
僕のように、タイ語のニュースを聴いていると、
イライラしてきて頭が痛くなる、タイ語力幼児並
の人間には、それだけで、とても重宝しました。
ニュースキャスターのお兄さんが、頭脳明晰で、
親しみが持てる英語を話すのがいいですね。

ちなみに、僕はBBCのような淡々とした英語が
耳に心地よくて、FOXなどの米系に多い抑揚が
激し過ぎる英語は耳障りで嫌いです。
thaiblogそれと、こちらの洪水博士。
thaiblog地図を使った説明と、明快な予測が良かった。
どもり気味の英語も、文句は言えません。

「あと3日、遅くとも5日後に水が○○に来る」
と言われれば、「そうなんだ」と説得力あり

政府が意図的に、バンコクの北に水を溜めて、
東西へ流していることが、よくわかりました。
「なんだ、コントロールできてるじゃないか」
こうして、タイ王国の命、チャオプラヤ川の畔の
王宮が守られたわけです。

Thai PBS のテレビニュースは → Thai PBS

今回の洪水では、ニュース報道の質について、
大きな差があることに、考えさせられました。

タイの中で信頼できたのは、このThai PBSと、
バンコクポストでしょうか。

タイの大衆紙は(僕が日本に居た頃の)東スポ
みたいな感じ。日本のメディアは洪水の現状を
把握してない、距離感の欠けた報道が多かった
ですね。

意図が不明な報道写真も多かった。
タイ人に好まれるお年寄りや動物を助ける映像
ならば、みんなの心が和み、良いと思いますが、
例えば、
thaiblog
thaiblog(posttoday)

このような写真は、ヤラセにしか、見えません
僕には、これらの意図がわかりませんね。

報道映像が、洪水の水位の深いところばかりを
見せ続けるので、アユタヤなどは街のすべてが
水に浸かってしまったのか
と思っていましたが、

アユタヤに住む友だちの話では、

「住む場所に因る」ということ。

彼は、洪水騒ぎの間も、週末毎に車でバンコク
に遊びに来るのに、問題なかったそうだ。

日本の外務省は石橋を叩いて渡るような慎重な
姿勢が必要でしょうが、
ニュースメディアに従事する方には、
大げさ過ぎない、地域の現状がわかる報道を、
今後は、お願いしたいですね。

話題性はいらない、のです。