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タイで家を建てる-設計と建築許可

タイのブログ-タイ情報とコラム

今日は、

タイで土地を買って、家を建てる話。

もう、第12話になりました。

タイ、サムイ島での建築について。

家を建てるには、まず、設計と建築許可。
これには、急いでも、最低2か月が掛かる。

日本では2回、家を建てたことがあるので、
ラフな図面を作り、建築士と相談するのは、
日本と通算で、3度目の経験だった。
ラフな図面、僕は得意である。

設計を頼んだ建築会社は、サムイ島の中で
その当時最高級と言われていた、大規模な
ヴィラ建設を手掛けており、建築士も一流。

タイで学歴があり、稼いでいる職業の人は、
時間に、とても几帳面である。
弁護士にしても、この建築士にしても、必ず
約束の時間の10分前には到着する。
彼らは、タイム イズ マネー という。
僕のようなリゾート呆けした日本人に、東京
でのビジネスの場を思い出させた。
それに、
新米の時から秘書付待遇の立場だからか、
彼らは、プロ意識がとても高い。

タイで休暇を過ごしているときは、旅行者の
相手をしてくれる、のんびりした、暇なタイ人
ばかり見てきたので、学歴社会を納得した。
今更ながら思うが、
忙しい人々は、暇な旅行者の相手をはしない。
だから、ビジネスの場でしか会えないのだ。

僕が依頼した建築士は、
ラフ図面を渡して話し合った1週間後には、
僕の要望に合った設計図を仕上げてきた。
十数頁にわたる詳細な見積書付で

毎週月曜、計4回の打ち合せで、建築資材
を決めながら、設計図を完成させた。

この間、僕が通い詰めたのが建材業者。
例えばタイル、大理石、サンドウォッシュの
価格を調べて、資材を選択した。
高価な資材を使うと、標準資材との差額が
基本建築費に上乗せされる。
また、高価な資材ほど、工賃も高い。

そして、役所に建築申請をすると、建築許可
を貰うのに、さらに1か月が掛かった。

thaiblog建築申請した設計図の目次。

設計図は、50頁以上の詳細なものだった。
日本で大工が持ってた図面よりも、遥かに
細かい指定がされていたように思う。

すべての頁に、役所でスタンプが押される。

書類至上主義、これがタイ社会だ。

設計費4万バーツは高いとは思わないが、
他に、役所への献金が2万バーツ。
タイ社会らしい話である。
thaiblogこちらは、階段の構造、傾斜角などの頁。
英語併記だから、僕でも理解できる。
thaiblog資材ごとの見積り書も、英語である。
これは、建築エンジニアが作成した。
これを見ると、
基本工事費、1㎡あたり、15000バーツ
が納得できる。

サムイ島は、英語が通用するので助かる。

役所から建築許可が出るのを待つ間に、
建築申請した設計図の控えを持参して、
3つの建築会社から見積りを取った。
どの業者も、同じような見積りだった。

実は、設計を頼んだ建築会社に建築を
依頼すると、順番待ちが多く、着工まで
1年待たねばならない、と言われたので、
代わりの業者を決める必要があった。

なお、役所から戻ってきた建築許可済み
の設計図は、大事に保管すること。

サムイ島ではこれが無いと、建てた家を
将来、売ることができないからだ。

次回も、タイで家を建てるの続き。

次回以降も、建築について書きましょう。