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タイで家を建てる-下水はどうなるのか

タイのブログ-タイ情報とコラム

今日は、

タイで土地を買って、家を建てる話。

その第14話。

タイ、サムイ島での建築について。

今日は、下水について。

僕が設計図を見て、まず、驚いたことは、
建物の周りに沢山の○(マル)が描かれ
ていたこと。

建築士に尋ねてみると、
その○(マル)は、すべて、マンホール。
これを目立たないように配置することも、
家の設計では大事なのだそうだ。
例えば、6室のアパートを建てる場合は、
サムイ島では、12個の深いマンホール
を掘らなければならない。

なぜなら、

サムイ島はビーチリゾートだから、下水
を敷地外へ排水できないのだ。

言われてみれば、そりゃ、そうだ。
サムイ島では生活排水を海に流すことは
禁止されていた。
thaiblog近所に、こんな海があるから当然だろう。
サムイ島には雨水用、洪水対策の下水道
しかない。下水道の水は、きれいである。

サムイ島の建物では、

1つの台所+浴室で、1つのマンホール。

排水を、深いマンホールに、吸収させる。
土に吸収させて、井戸水に影響が出ない
のかと尋ねると、サムイ島では、井戸水の
飲料は禁止されているそうだ。
その話を聴いてから、僕は井戸水を使う所
ではシャワーを浴びることも躊躇している。
浄水場からの上水道の方が信頼度が高い。
工事の直後は、土色に濁るけれど、ね。

1つの便所に、1つのマンホール。

これは、汲み取り式である。
僕が幼稚園に通っていた頃に住んでいた
祖父母の家では、渡り廊下の先に便所が
あり、近くに行くと臭った。
だから、汲み取り式=臭うという先入観が
あったが、住んでみると、タイのトイレや、
トイレのマンホールは、臭わない。
そもそも、僕の幼い頃とは違って、水洗式
だから、水で臭いが遮断されている。
パイプ自体も、消臭構造になっている。
そして、
マンホールも、真上に立っても臭わない。
なぜか これは謎のままである。
規格が深いのが良いのか、
2人部屋の場合、汲み取りに来て貰うのは
3年に1度で充分、そんな深さだ。

マンホールのメンテナンスで大事なことは、
通気孔にネットを張ること。

これを怠ると、蚊の住家、出入口になって
しまう。
シャワーの排水口から、蚊が建物に入る
ことが多いから、マンホール蓋を土で隠す
とき、首を伸ばした通気孔をネットで覆う。

通気孔にネット、必須事項ですよ

次回も、タイで家を建てるの続き。

次回以降も、建築について書きましょう。