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タイで働く難しさ-就職か起業か

タイのブログ-タイ情報とコラム

「タイに住みたい」という方から、
「タイで働きたい」、
「タイで起業したい」と言って、
助言を求められることがある。

だが、先にタイに住んでるだけで、
他人に「働くこと」を助言するのは、
はっきり言って、難しい。
タイでも日本でも同じだと思うが、
自分で確信を持って決断すること、
それが大事だと思う。

頼れるのは自分のスキルだけ。
近道は無いから経験を積むこと。
日頃からの鍛錬あるのみ。

海外就職、海外起業で必要なのは、

スキル+専門性+語学でしょうね。

そして、
一概に、「タイで働く」と言っても、
東京と宮古島では違うように、
バンコクとサムイ島では、大違い。

今日は、まず、バンコクでの話。

(日本から来て)バンコクで働くなら、
結論から言えば、起業より就職が良い。

●バンコクで起業

バンコクで小資本で起業できる人とは、
バンコクである程度の期間働いていて、
現地の事情通で、業界に人脈やコネが
あり、意欲のある人に限られるだろう。
隙間に自分の役割を見つけられる人が
バンコクで個人起業家になれると思う。

また、ある程度の資本がある人の場合、
起業家となってギャンブルするよりは、
投資家として、安全な道が選択できる。

4000万円を持ってバンコクに来たら、
4000万円=1600万バーツに換えて、
銀行系の安全なファンドを買った場合、
年利が4~4.5%、
年の収益が64万バーツを上回る。
これは、現地採用で働く人の年収並み。

4000万円程度から、投資家生活可能

だから、起業しなくても、普通に暮らせる。
生活のためだけなら、起業する必要なし。

●バンコクで就職

バンコクで就職すると、
日本人の月給は、5万バーツから。
3万バーツ+部屋+食事などもあるので、
ケース・バイ・ケース。
5万バーツ以上のみなし給料、
所得税10%、
これが、会社の経理上の処理になる。

この条件、若者には悪くないと思う。
タイ的生活での3万バーツの使い出は、
日本における30万円相当の価値。
月給5万バーツ貰えば、余裕ができる。
タイ人の部長職程度の給与が、初任給
で貰えるのだから、この条件、悪くない。

だが、バンコクには日本人街があるので、
日本的生活ができる誘惑が、常にある。
日本の料理屋で食べて、日本の居酒屋で
飲んでいたら、5万バーツでは足りない。

月給5万バーツというのは、
バンコクでタイ的生活するなら充分だけど、
駐在員に混ざって、バンコクで東京と同じ
日本的生活をするには、足りないのだ。

バンコクで会う現地採用で働いてる方は、
日本的生活とタイ的生活の使い分けが、
その遣り繰りが、とても上手だと思う。

バンコクで就職して働く人は、会社の命令
でタイに来たのではないから、タイ的生活
も苦ではなく、寧ろ望むところだろう。
それに、タイの社会は、日本に比べたら、
遥かに能力主義である。
年齢に関係なく、能力で要職に就くことが
できて、給料が2倍になる可能性もある。
国際的な企業で、バイリンガルな国際人と
して雇われた場合、可能性は大きいと思う。

僕の場合、タイに来たときには、
バンコクで就職することも、起業することも、
魅力を感じなかった。

(僕がタイに来た当時は)
同じ都会なら、バンコクよりも東京が稼げる。
だから、バンコクでの就職には魅力なし。

そして、僕がイメージしていたタイとは、
首都バンコクではなく、ビーチリゾート。
それで、僕はサムイ島を選んだわけです。
稼ぐことではなく、シンプルライフを望んで。

次回は、タイで働く難しさ サムイ島編