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タイで働く難しさ サムイ島編

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイで働く難しさ サムイ島編

一概に、「タイで働く」と言っても、
東京と宮古島では違うように、
バンコクとサムイ島では、大違い。

今日は、サムイ島の話。

●サムイ島で就職

サムイ島で就職して働こうと思っても、
サムイ島では、就職口がほとんど無い。
日本人が働ける就職口はホテル、旅行
代理店、ダイビングショップ、コックなど。
日本人の月給は建前上3万バーツから。
所得税5%~

しかし、
正社員で働く場合の実質の初任給は、
2万バーツ+諸手当 が普通のようだ。

ホテル就職の場合は、日本の大学を出て、
英語圏の国へ海外留学後に、世界展開の
ホテルグループに就職+キャリアを積めば、
能力次第で、高待遇、高所得が期待できる。

しかし、ホテル以外の職で高給を稼ぐ話は、
聴いたことがない。
そもそも、高給を稼ごうと思ってサムイ島を
選んで来て、職に就く人は居ない。

「サムイ島(ビーチリゾート)に住みたい」

「サムイ島で暮らせるだけの稼ぎが欲しい」

などの理由で、働いている人が大半だろう。

僕が思うに、月給2万バーツというのは、
一時帰国などの費用を考えると足が出る。

サムイ島は薄給。

それがビーチリゾートで働く代償なのだ。

昔、六本木のディスコでバイトしていた時、
薄給だった。それでも皆、ディスコで働く
楽しさ、特典を満喫し、愉快に働いていた。
サムイ島で働くことは、それと似た感じだ。

●サムイ島で起業

サムイ島で起業したい方の動機は、

サムイ島で就職したい方と同様で、

「サムイ島(ビーチリゾート)に住みたい」

「サムイ島で暮らせるだけの稼ぎが欲しい」

というのが、大半だ。

中には、リタイアしてサムイ島に住みたいが
「何もしないと暇なので店でも開業したい」
という方まで居る。

彼らは儲けは無くてもいいというが、従業員
に給与を払って、マイナス経営にしないこと
自体が難しい
という現実を知らない。
だから、そういう方は、すぐに辞めてしまう。

月給2万バーツよりは、起業(自営)で働いた
ほうが、長く島に住むつもりなら良いだろうな。

そんな考えで、皆、会社を興して起業するが、
外国人の起業のハードルは高い。

日本人ひとり(自分)の給与が、3万バーツ。
法律で定められた数のタイ人を雇用したら、
従業員の給与と社会保険料を払う。
会社の月毎の会計費、年間の決算費用。
法人税、VAT、SビジネスTAX(家屋税)、
会社を動かす支出が、馬鹿にならない。

外国人経営の店舗では、マイナス経営に
しないためには、月10万バーツの売上が
最低ライン(家賃なしでも)必要になる。
だから、ラーメン屋台などは不可能なのだ。

そもそも、外国人がタイカンパニーを興す
場合のタイの国が受けるメリットは、

タイ人の雇用(職場)が増えること

見込んだ税金が取れること

タイ人には難しい専門性を持ってること

(タイ人への指導を含めて)

例えば、日本から日本料理人が来て起業。
たくさんのタイ人を雇用して大商いをして、
タイ人の日本料理人を育て、多くの税金を
払えば、タイの国としては大歓迎なのだ。

●サムイ島の特殊性

サムイ島の特殊性は、土地が限られた島
なので、土地、家賃、テナント料が高い。
外国人がサムイ島に来て大商いをしたら、
その外国人より家主(地主)が儲かるのが
実状だ。

サムイ島のようなリゾート島では、いつも、
大資本が勝つ。
今のサムイ島なら、5000万バーツ程度
の資金を持つ外国人が、土地を買って、
アパートやビルを建てて経営をすれば、
不動産を増やしていくことができるだろう。

サムイ島のタイ人の裕福層は、不動産
収入を運用して、資金が増えたら土地
を買い足したり、新たな建物を建てる。

サムイ島の商売、

不動産がキーワードになると思う。

しかし、資本があまり無い僕らの場合は、
稼ぐことではなく、シンプルライフを望んで
サムイ島に来たわけだから、

初心を忘れずに、

あまり稼ぐことは考えずに、

結局のところ、暮らせればいいのです

次回は、タイで家を建てるに戻れるか。