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タイの物価を考える 2012

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイの物価を考える 2012

このタイブログで、タイの物価の話は、
以前にも取り上げたことがあると思うが、
タイは、タイ人一般庶民にとって、
給与に対しての物価が高い国であると、
数年前から、強く感じるようになった。

タイの住み始めて、10年余りになるが、
10年前から数年前まで、タイの物価は、
あまり変動が無かった
と思う。
食べ物や衣類が安くて、住みやすい国
だと、その頃は思っていた。

サムイ島に限った話ではないと思うが、
タイの一般庶民が、夕方、市場に晩飯の
おかずを買いに行く場合は、数年前には
100バーツあれば、充分に足りていた。

100バーツは、タイ人のタイ感物価では、
(タイの物価は、日本の3分の1弱として)
日本で使う1000円ほどの価値がある…
筈だった。

サイが市場に買物に行くと、
ナムト・ムー、ソムタム・タイ、カオニャオ、
イサーン屋台で、丁度100バーツだった。

それが、数年前から、市場に買物に行くと
言うので100バーツ渡すと、
「子どもの小遣いじゃないんだから」
と、言われるようになってしまった。
最近は、200バーツでお釣が無いことも。
自炊する時は、当然、それ以上に掛かる。

サムイ島の庶民(高卒クラス)の月給は、
7000バーツ程度。
この月給額は、5年以上変わっていない。

タイは女性がよく働く国、共稼ぎが多いが、
(学歴が無いと、2人で働いて何とか生活)
夫婦で働いても、14000バーツくらいだ。

ところが、最近2~3年で、食べ物などの、
基本的な生活物価が2割以上上がってる。

タイでは、小刻みな値上げをしない。
タイ食堂で40バーツのぶっ掛け飯が、
翌日行くと50バーツ、という感じだ。

最近では、
2人で14000バーツの月給というのは、
食費と家賃で、終わってしまう。

だから、タイの一般庶民の多くは、給料日
前になると、ママー(インスタントラーメン)
だけで、飢えを凌いでいる。
栄養とか健康とか、言ってる余裕もない。
14000バーツ(14万円価値)のタイ生活、
何とも、貧困に見えてしまう。

そこに、また、深刻な問題が発生

4月から、バンコクの低所得者の給料が、
2割程度上がる。

最低賃金が9000バーツになるらしい。
また、今年もタイの物価は2割上がるのか?

それで、今日は「タイの物価」を取り上げた
わけです。

今年になって、バンコク洪水の影響からか、
すでに、2割以上上がった商品を見掛ける。
でも、地方の給料は、バンコクのようには、
上がらない。

ますます地方の庶民、低所得者の生活が、
苦しくなるでしょう。
借金の申込みが増えるのは仕方なしとして、
いくら善良な仏教徒が多いタイとは言っても、
生活が苦しくなると、犯罪が増えるのでは・・・
と危惧してしまいますね。

生活費が安く、賃金が大幅に上がるバンコクが
豊かになり、今年は地方の貧困が進むでしょう。

次回は、最近のタイの具体的な物価について。