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タイの物価を考える 2012 その2

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイの物価を考える 2012 その2

今日は、タイの物価の話の続き。

数年前までは、
100バーツは、タイ感物価では、
日本で使う1000円ほどの価値があった。

ところが、最近2~3年で、食べ物などの、
基本的な生活物価が急激に上がっている。
昨年は、とくに物価上昇を感じる年だった。

タイの外食物価を考えてみると・・・
まず、Fuji だ

サムイ島で僕がよく行くレストランは Fuji。
タイで全国展開してる日本食のチェーン店。
僕は以前まで、週に3日は通っていた。
なぜなら、日本人でも食べられるレベルで、
2人で定食を食べて、400バーツでお釣が
来る店だった
からだ。

そのFujiでも、ある日、突然値上げがあった。
僕がよく注文していたのが、幕の内弁当。
「フジ刺身弁当」と呼んでいたと思うが、
200バーツ → 280バーツ
何と、4割の値上げである。

他の定食類は20バーツ位の値上げだから、
全体では2割程度の値上げだと思うが、
Fuji よ、お前もか
と、裏切られた気分になった。

最近は、Fuji には1週間に1度だけ行く。
日常の店が、特別な日に行く店に変わった。
Fuji は「日本からの輸入食材は使ってない」
と、以前はタイ人に安全宣言していた筈だが、
新メニューの1つに 「広島産カキフライ定食」
があり、◎ やや高級志向になったのか。

Fuji は、
2人で食事して、600バーツのお店になった。
最近の600バーツは、
タイ人で賑わう「日本食もどき食べ放題の店」
と同等の予算だから、最近の物価では妥当、
と評価している。(やはり Fuji ファンなのだ)

また、サムイ島(ラマイ市場付近)では昨年、
タイ食堂のぶっ掛け飯が、
40バーツ → 50バーツ、これも2割の値上げ。

こうなると、もともと庶民物価が安いバンコクが
羨ましい気がする。

タイ、サムイ島では、昨年、今までに無かった
外食の2割以上の値上げがあった。

屋台文化が浸透してるタイは、外食が安い国。
外食よりも自炊のほうが高く付くのが普通だ。
そんなタイで、外食が2割高になった背景には、
食材の物価上昇があった。

タイでは、ぶっ掛け飯(ラン・カオ)の上に卵を
(目玉焼きを)乗せて出すサービスがあるが、
市場で卵が3バーツだったときは+5バーツ、
市場で卵が5バーツになったら+10バーツ。
これにも、食材の物価高が反映されている。
利益が薄い外食商売は、物価に敏感なのだ。

蛇足になるが、
一方で、僕らは卵の安全性を考え、家庭では
CPブランドの7バーツの卵を食べている。
だから、タイ飯が40バーツでも50バーツでも、
本音を言えば、低賃金層以外は関係ないのだ。
サムイ島のあるタイ南部は工業地帯ではない。
だから、その低賃金層が、あまり居ない。
ここは、観光大国、タイランドなのである。

いずれにしても、
外食物価は、昨年だけで、2割高になった。
外食に限らず、物の値段が年々上がっている。
そしてタイ感物価の尺度が変わっていることを、
最近は、強く感じている。

ここで、宣言したい。

100バーツは、タイ感物価では、

日本で使う500円ほどの価値。

考えてみたら、タイに移住してから10年余り、
日本は物価変動も無く、昇給も無い国である。
この10年で、タイの物価が2倍になってたら、
日本との物価の差が半分に縮まってるはず。

いつまでも、
100バーツは1000円価値と言ってたら、
時代錯誤の生きた化石になってしまいます。

これからは、

100バーツは500円価値の時代

20バーツのチップを渡しても、

喜ばないタイ人が大半になって、

少し淋しい気がしますが・・・

時代の変化が、わかりますよね。

次回は、それでも安いタイ物価について。