タイの物価の変遷と日本人の生活(1)
-バンコクの話
今日は、タイの物価の変遷について、
バンコクを中心に考えてみましょう。
まずは、数年前の物価を振り返ると、
数年前までは、
タイの物価は、概ね日本の3分の1。
バーツの額面にゼロを1つ加えると、
日本円の金銭価値に換算できました。
例えば、
100バーツは1000円価値、
と換算できましたね。
その当時、
バンコクで働く日本人実質賃金は、
3万バーツ(9万円)位から。
タイ人の最低賃金は5千バーツ台。
タイ庶民の実質賃金が、
6000~10000バーツ。
日本人とタイ庶民の賃金に大きな
開き(3~5倍)がありましたね。
日本製品・日本食品が日本で買える
価格の2~3倍。
日本系居酒屋の価格は日本と同等。
日本系料理屋の価格は日本よりも、
高かったですね。
月給3万バーツの給料では、日本と
同等や日本よりも高い価格=贅沢品。
日本系の店で外食するのは、時々の
楽しみであったと思います。
日本車の価格は、日本の2~3倍。
シビックが100万バーツ以上で、
新車を買うのは、高嶺の花でした。
バンコクで暮らす日本人の生活は、
日本食に偏らず、市場で買物する、
タイローカルな生活をしていれば、
3万バーツからの給料であっても、
日本に比べ、生活にはバリューが
あったように思います。
しかし、結婚して、郊外に家を買い、
定住しようと決意した人の場合には、
交通網が発達していないタイの場合
必需品の車が日本の2~3倍でした
から、食べ物などの基本的な生活費
が安くても、タイ生活は割高でした。
子どもの教育、インターナショナル
の学費も高額ですからね。
定年後に移住してきた人の場合でも、
日本に持家がある人が、タイ生活で、
日本同等の生活水準の暮らしをして、
日本よりも生活費を安くすることは、
困難であったように、思います。
結局、数年前までのバンコクでは、
独身の若者がアパート住まいをして、
働きながら、バンコクライフを楽しむ
のであれば・・・
月給がタイ庶民の3~5倍も稼げて、
多少の優越感も持て、快適な生活を
送れる街だったと思います。
それが、最近になって、タイの物価が
急激に変わり、タイで暮らす日本人の
生活にも影響しています。
次回は、最近の物価と日本人の生活
以前と比較して、考えてみましょう。