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タイの物価の変遷と日本人の生活(2)-バンコクの話

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイの物価の変遷と日本人の生活(2)

-バンコクの話

今日も、タイの物価の変遷について、
前回に引き続き、考えてみましょう。

数年前までの物価と日本人の生活
ついては前回のブログに書きました。

今日は、最近の物価と日本人の生活
を、以前と比較して、考えてみます。

最近では、

タイの物価は、概ね日本の2分の1。

20バーツが100円価値、の時代。

コンビニなどを覗くと、わかります。

バンコクで働く日本人の実質賃金は、
3万バーツ位から=以前と変わらず。

タイ人の最低賃金は、9千バーツ。
タイ庶民の実質賃金が、
10000~20000バーツ。
日本人とタイ庶民の賃金差が縮まり、
今では、概ね2倍です。

日本料理屋のタイ人ウエイトレスが
チップ込で15000バーツ稼げる
そうです。学歴が無くても、日本人
の新参者の半分は稼げる時代ですね。

月給3万バーツといえば、タイ人なら、
中堅管理職クラスの給与。
もう、日本人の給与がタイで優越感を
持てる時代は終わりましたね。

タイでは、給料は能力主義ですから、
月給3万バーツ位からスタートして、
10万バーツ稼げるようになったら、
初めて優越感に浸れる時代なのです。

自分のスキルに自信がある日本人
の若者は、バンコクで挑戦してみる
のもよいでしょう。
以前よりも、求人はあるようです。
あくまでもタイでは能力次第です。

日本製品・日本食品は日本で買える
価格の2~3倍。
日本系居酒屋の価格は日本よりも、
少し高いと感じるかもしれません。
(日本では安く飲食できる店が
最近増えてますから)
日本系料理屋の価格は日本よりも
安く感じられるようになりました。
近年は、讃岐うどん、牛丼、焼肉、
日本のチェーン店が進出してきて、
バンコクでは日本食が安くなった。
日本食を毎日外食しても贅沢とは
言えない環境になりましたね。

讃岐うどんなどは、いつも、
タイ人で混雑しています。
これからバンコクで開業して成功
する秘訣は、タイ人顧客を増やす
企業努力でしょうね。

日本車の価格は、日本と同等から。
タイ庶民が新車を買える時代到来。
日本からの移住者には朗報ですね。

バンコクで暮らす日本人の生活は、
日本同等に生活することができる
マテリアル・ライフになりました。

バンコクのスクンビット界隈の生活
には、東京に近いものを感じます。
それだけバンコクがモダンになった
ということですが、同時に、日本と
同様の忙しい社会になってきました。

昔は「タイで働いてみよう」と決意
してバンコクに来れば、それなりに、
日本人は優雅に暮らせました。
今では、3万バーツ位の給料ならば、
タイは急激に物価が上がってるので、
少し劣等感を感じてしまうでしょう。

今では、「自分のスキルで挑戦する」
という準備を整えた戦略的な就職を
しないと食えない時代になりました。
「日本人だから」は、もうありません。
のんびりしてると、職を失う時代です。

定住しようと決意した人の場合には、
車の値段が下がったことが朗報です。
タイがよりモダンになり、生命保険、
病気・傷害保険の掛金が日本並みに
下がる日も、いつか訪れるでしょう。

定年後に移住して来る人の場合にも、
バンコクは日本人が生活しやすい街
になってきましたね。
排気ガス問題、洪水不安がこれから
解消すると、さらに、いいですね。

但し、前回のブログで言ったとおり、
日本に持家がある人が、タイ生活で、
日本同等の生活水準の暮らしをして、
日本よりも生活費を安くすることは、
困難でしょうね・・・

それでは、バンコクで暮らす日本人が、
なぜ、今でも、増えているのでしょうか?

次回は、

日本人がバンコクで生活をする理由、

「バンコクライフの魅力」を考えてみます。