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サムイ島の停電報道に思うこと

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サムイ島の停電報道に思うこと

サムイ島のツーリズム

サムイ島では12月4日から3日間、
地中の送電ケーブルがショートして、
島の広い範囲で、停電がありました。

ラマイビーチの場合は12月4日は
終日停電。その後の2日間は1日に
数時間しか電気が来ませんでした。
1時間以上の停電、近年は珍しい事

停電で、まず困るのは「水」

ラマイビーチでは、周回道路に近い、
海に近い地域は上水道がありますが、
山側の内陸部の井戸水生活の所では、
電気無しに、水が汲み上げられない
「井戸水+貯水タンクが無い」家では、
「シャワーが浴びられない」
「トイレが流せない」
生活になってしまうのです。

サムイ島では、住む場所が大事

サムイ島の家、貯水タンクが必需品

停電があると、いつも思うことですね

停電騒ぎの後に、停電報道を探すと、

日本語の報道もありましたが・・・

サムイ島とパンガン島に滞在していた
外国人旅行者約4万人が5日までに、
両島を離れた。(newsclip.be)

僕が思ったことは、この数字、
大げさと言うか、有り得ない話では

サムイ島は、年間130万人が訪れる、
リゾート・アイランド

日本人率、僅か5%
サムイ空港に降り立つ旅行者は、
ローシーズン、1日に3000人、
ハイシーズン、1日に5000人、
サムイ島は宿泊施設500軒以上でも、
大規模ホテルの客室数が100室以下。
島内ホテルのキャパは推定3万人程度

12月初旬=旅行者が少ない時期には
客室稼働率が50%以下なので、島内
に居た旅行者は1万~1万5千人程度
パンガン島合せても旅行者2万人以下
だったと思われます。

外国人旅行者約4万人
大晦日とか、年末年始の数字でしょう

サムイ島からの交通手段のキャパが、
飛行機+カーフェリーで、1日1万人と
いうことからも、24時間臨時便が出て、
軍艦が救出に来ない限り、4万人脱出
は不可能です

以下の報道もありました。
数字が、上の報道と全然違いますが

(サムイ島、パンガン島の停電で)
約2万人滞在していた観光客の多くが
島を脱出。無線通信もダウンしている
とのことだ。
(バンコク週報)

2万人の内の多くの脱出は、可能だが
どんな人々が、島を脱出したのだろうか。

旅行者で、中規模以上のリゾートホテル
に滞在の場合は、ホテルに発電設備が
あるので、1日何度か電気が止まっても、
基本的に電気と水がありました。
ですから、ホテルに尋ねても、皆が島を
脱出したということではなかったようです。

「水が出ない」

「電気が無くて、夜は真っ暗」

というのは、安宿やゲストハウスに居た
旅行者で、サムイ島滞在を切り上げて、
バンコクに戻った方が多かった様です。

バンコク行きのバスが、大混雑でした。
やはり、発電設備があるホテル滞在を、
サムイ島に来る方には、お奨めですね

脱出組は、旅行者だけではありません。
5万人と言われるサムイ島民の中には、
外国人が1万人程度居ます。
ローシーズンに居る旅行者程度の数の
外国人がサムイ島には住んでるのです。

サムイ島在住の外国人の中にも、車で、
本土のスラタニ市街まで、避難した人々
が居ました。

結局、
サムイ島やパンガン島から、停電で、
1万人以上の外国人旅行者・在住者が
島を離れたことは、事実でしょう。
ハイシーズン並みに、島から出発する
交通機関が混雑したわけですね

日本では、報道があったのでしょうか
2009年のサムイ空港のオーバーラン
事故の時のような過剰な報道になって
いないことを、祈ります。

今回のような規模のサムイ島の停電は、
2005年に電気供給用の海底ケーブル
が開通してから、初めての事です。
2005年以降、電気供給の問題が解消
していたサムイ島ですが、島の発展から、
新たな海底ケーブルが必要になるのか

12月12日現在、島は段々と旅行者が
増えてきて、クリスマスが近い雰囲気

電気の供給は、問題ありませんよ