タイに来た文庫本
日本帰国の度に、文庫本を買う。
毎年、10冊はタイに持ち帰るので、
今では、本棚から本が溢れている
日本に居た時は、洋書の翻訳本や
原書を好んで読んでいたものだが、
タイに移り住んでからは日本人作家
の本が多く、それも時代小説の長編
を好んで読むようになった。
とくに、厚い文庫本が好き
日本語の活字に飢えてるのでしょう
昨年、タイに持ち帰った文庫本は、
日本の時代小説と、マイアミ小説
司馬 遼太郎 2冊
半村 良 2冊
高橋 克彦 4冊
宮辺 みゆき 2冊
カール ハイアセン 3冊
高橋 克彦さんの小説は、数年前から、
僕のお気に入り。
ジャンルが広く、重厚な大作もあれば、
軽く読み流せる本もある。僕が思うに、
時代小説に味がある作家だと思う。
昨年、タイに持ち帰った高橋 克彦さん
の本の中に、「鬼九郎鬼草子」という、
江戸が舞台のキャラクターの設定が
面白い、読み流せる小説があった。
高橋 克彦 「鬼九郎鬼草子」、
池袋の古本屋で買ったが、本の中に、
郵便局のレシートが挟んであった。
前の持主が栞に使っていたのだろう。
栞のレシートには・・・
湯島二郵便局
平成13年12月12日
年賀はがき 10枚 500円
何と、12年前のレシートだった
日本の12年前のレシート、
紙に変色が無く、インクが擦れていない
日本のレシートの品質には驚きますね
(タイのレシートは、数日で読めなくなる)
この本の前の持主は、
平成13年の12月に、この本を買って、
湯島の郵便局で、年賀はがきも買った。
帰りの電車の中で、本を読み始めたが、
本を閉じるときに、ポケットの中にあった
レシートを出して、栞代わりに挟んだ。
平成25年の夏、本棚に溢れていた本を
彼(彼女)は、古本屋に売ることにした。
平成25年の秋に、僕がこの本を買って、
本と栞のレシートを、タイに持ち帰った。
勝手な想像をしてみましたが
世の中って、繋がっているものですね
それが、僕には、おもしろい
「鬼九郎鬼草子」の前の持主さん、
この本は今、タイに来てますよ
栞も、保存しています