タイの総選挙は15か月後
「タイの総選挙は15か月後」になるそうだ。
Elections 15 months away
でも、15か月後に、タイで公正な総選挙が、
できたら凄いが、本当にできるのだろうか
今日は、タイの選挙の話、軍政の見通しなど。
身近に居るタイ人たちが共通して言うことは、
タイでは、政治 = corruption(タイ語化英語)
タイでは、選挙 = 買収
近所に住むタイ人のA君は、東北の出身者。
タイの東北地方は、イサーンと呼ばれている。
A君のお父さんが、昨年、町長選挙に立候補。
イサーンの田舎、小学校の各学年が2クラス
という規模の町の話である。
A君のお父さんは、選挙のために先祖代々の
山などの広大な土地(の一部)を売った。
選挙資金は1票=2000バーツで算出した。
今までなら、選挙に勝てる資金の筈だった。
しかし、A君のお父さんは落選してしまった。
ライバルが1票=2500バーツ出したから。
昨年は、インラック首相が巨額の国家予算を
米に投入して、莫大な余禄が見込まれたから、
町長になる権利金(買収金)が暴騰したらしい。
タイの地方選挙は、一般的に、グループ当選。
某グループが当選すると、親分が町長になり、
子分が各役所の長に納まり、稼ぎ捲る仕組み。
選挙にさえ勝てば、選挙資金の数倍は稼げる。
タイの地方行政は、投資ビジネスなのです。
タイでは、行政の建設・工事を落札した場合は、
数割が、国でも町でも、そのボスに支払われる。
コメ政策でも、キックバックは巨額だった筈。
(これを先進国では賄賂・横領と呼ぶのだが)
インラック首相は1票=500バーツで東北の
票を買って、当選した。
インラック首相は、2011年から失脚するまで、
国庫の金を空にするまで、キックバックによって
稼ぎ捲ったと、タイの人々の多くは信じている。
国庫の金を、タクシン家に横流ししていたと。
(それが、赤服のテロ資金にもなっている)
そして今・・
タクシン派政権の買収選挙→横領政治で、
弱体したタイを軍政が立て直そうとしている。
尻拭いですね
15か月後に、公正な総選挙をする計画を立て、
すでに、地方自治体のボスを交代させたりして、
策を進めている。
しかし・・
そもそも、タクシン派が買収する選挙民たちは、
税金なども払ってはいないクラスの人々なので、
国庫の金を横流しても何とも思わないでしょう。
選挙改革以前に、教育改革をしないと、抜道が、
また、できてしまうのではないだろうか。
正しい選挙を知らない、タイの草の根の人々に、
僅か15か月後に、公正な選挙を求めることは、
難しいのではないか、と思います。
教育改革すれば、15年後に、草の根の人々も、
民主政治=金儲けではないとわかるでしょうが、
それまでは、待てないのでしょうね。
タイの軍事政権による、国と政治の建て直しは、
難しいことであってもみんなが期待しています。
国のことを思っている人がヤルしかない状況で、
常習の買収選挙+横領政治の撤廃を期待します
アメリカはパワーで世界をコントロールしますが、
タイは、パワーを使って、民主主義を修正します。
民主主義という名の自分勝手が進み過ぎたら、
歯止めをする「父親」が必要な国なのです。
いずれにしても、タイの軍政は長引く見通しです。
赤服タクシン派の暴動、テロ活動が有り得る状況、
バンコクや関係地域では、注意が必要ですね。