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タイで金利生活の思惑は?

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイで金利生活の思惑は?

サムイ島で起業してから、数年前までは、
「早めに引退して、タイで金利生活をしよう
という思惑、将来のライフプランがありました。

タイで15年間働いて、300万バーツ貯金する。
(目標は年20万バーツの貯金

3000万円まで資金を増やしたら、
引退

それなりのマイホームがあれば、
5%の銀行金利(年150万円)で暮らせる

タイで金利生活のプランを立てていましたが、
それが、プランから空想に変わって、妄想に

ライフプランが狂った理由を考えてみると・・・

その1

タイで起業、利益を上げるのは至難である

タイはタクシン政権の崩壊(2006年)以降、
黄服の空港占拠、赤服の暴動、クーデターと、
政情が安定しません。

これらの騒動は、バンコクを中心としたことで、
遥か南のリゾート島に問題が及んだことは無い
のですが、バンコクというタイの玄関口の騒動
のたびに、タイ南部のリゾートの旅行者が減る。
資金を増やすどころか、減らさないための努力

それでも、三年毎に、利益がゼロに戻りました
結局、タイで、資金は増えていない

その2

タイは思惑を超えた高度成長のため物価高
お金の価値が下がりました

今ではサラリーマン層が200万バーツの家を
ローンで買える時代に、タイは成長しましたが、
10年以上前は
100万バーツに、物凄い価値があった時代
100万バーツで、アソークにコンドが買えた

10年以上前の100万バーツは、
現在の250万バーツ位の重みがありました。

10年前と比べ、お金の価値が半分以下です
結局、10年で資金を2倍に増やせたとしても、
時代に追いつかなかった訳ですね

その3

タイの銀行金利は下がっている

高度成長でも、銀行金利が下がっています。

6~7年前までは、定期預金の年利が、5%

今年は、銀行系ファンド預金の年利が、3%

庶民的な資金で、金利生活が不可能な時代
になりました。

結局、
タイで起業しても、利益を上げるのは至難
タイは、高度成長で、物価が高くなりました
タイは金利が下がり、金利生活が困難です

生活実感としては、
タイの階級社会で、タイの金持ち地主層の下に
僕ら外国人が居て、その後にタイの庶民が居た
はずなのに、今では僕ら外国人とタイの庶民は
経済的に同格です。

同じ大卒で、僕より稼いでいるタイ人も居るけど、
僕より稼いでないタイ人も居るという感じですね。

タイは、時代が変わった
外国人だから優雅に暮らせる時代は終わった。

それでも、タイに住んでいる理由は・・

お金に囚われず、生活が楽しめるようになって、
やはり、タイの国、タイの人々が好きだから。

価値観が変わった事が、この十数年の収穫です。
thaiblog結局、楽しく生活ができて、食べていけるならば、
好きな所に住むのが、自然で、幸せなのです