タイ人の気質(1)-立前と本音
タイに住むなら、タイ人を理解することが大切。
とは言っても、国や人を理解するのは難しい。
タイ15年目にして、どれだけ理解してるのか
今日は、日本人と比べたタイ人気質の話です。
そもそも日本人気質、タイ人気質と括るよりも、
個々人の差の方が大きい場合もありますから、
あくまでも、タイ人気質の傾向 を話しましょう。
タイ人の気質(1)-立前と本音
日本人の社会には、立前と本音 があります。
日本人の場合、オフィスで仕事している時と、
仲間内で飲んでいる時では、言動や態度が
変わる人が、経験から、多く居たと思います。
日本人の場合、
立前=多くの人が聞いても無難な言い回し。
本音=「俺は」主観的感情的な主義主張。
プライベートな飲み会での本音モードでは、
強引な人が多くて、結構、驚いたものです
「日本人は議論好きで、仲間を求める傾向」
自分をさらけ過ぎ~ 人に同意を求めるな~
という感じでした。
タイ人の社会では、立前 が無い
タイ人の場合、
立前=ソフトに本音。
本音=ソフトに本音。
同じだ
多くのタイ人は、思ったことをそのまま言う。
(本音が言いにくい場合は、話題を逸らす)
タイ人は、感じたことをそのまま態度に表す。
それは、仕事でもプライベートでも同じ。
お客であろうとも、言葉や態度に遠慮なし
でも、本音なので、わかりやすい人々です
一方では、
「タイ人は自分は自分、他人と距離を置く」
友人でも、程よい距離間で、付き合います。
飲んで居ても、人が増えたり、減ったりする。
好きな時に来て、好きな時に帰るのが常識。
タイ人は「根掘り葉掘り」が無くて楽ですが・・
他人にあまり関心が無いようです。
タイ人は、職場には執着しない
タイ人は、仕事にのめり込むことはあっても、
日本人の言う「愛社精神」は理解できません。
仕事=お金を稼ぐ、考え方がシンプルです。
仕事に就いていても、履歴書を方々に送る。
同じ仕事ならば、稼げるほうに動く人々です。
タイには、高額な退職金がありませんからね。
タイ人は、家族社会を優先する
タイは王様を父とした家族社会と言われます。
公的年金など社会保障制度が無い代わりに、
親・兄弟・子ども、親族が、経済的な相互扶助
の関係にあります。日本のように借金ではなく、
親族間でお金の遣り取りをして生活してるので、
稼ぎが良くても、1人だけ裕福には成れません。
稼ぎが良い人は、親族に施して徳を積みます。
親族が皆裕福であれば、社会に寄付をします。
これが、タイ人が同じ階級間で結婚する要因。
この相互扶助の関係は、タイに住んでからも、
理解するのに、時間が掛かると思います。
タイ人の優先事項には、順序があります。
1.親族・家族
2.仕事
3.仲間(友人・同僚)
それに理解を示すと、タイ人との付き合いが、
スムーズになると思いますよ