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タイ人の気質(2)-顔をつぶさない

タイのブログ-タイ情報とコラム

タイ人の気質(2)-顔をつぶさない

タイに住むなら、タイ人を理解することが大切。

とは言っても、国や人を理解するのは難しい。
タイ15年目にして、どれだけ理解してるのか

今日は、日本人と比べたタイ人気質の話です。

そもそも日本人気質、タイ人気質と括るよりも、
個々人の差の方が大きい場合もありますから、
あくまでも、タイ人気質の傾向 を話しましょう。

タイ人の気質(2)-顔をつぶさない

タイ人はプライドが高いと、よく言われますが、
タイ人のプライドは、ナルシストに繋がらない。
日本人のプライド感と、タイ人のプライド感は、
中味が異なると思います。

タイ人のプライドは、個人主義に繋がります。
周りの人々と同化することでは、安心しない。

自分という個人が尊重されることを望みます。
個人の時間、個人の生活に自由を求めます。
また自分が相手の個を否定する言動を嫌い、
お互いに慎みます。

仕事に於いては、給料なりのプライドを持ち、
自分の仕事が優れていて、同僚に比べても、
給料が高ければ、仕事にプライドを持ちます。

月並みの給料で、大幅昇給が望めないなら、
給料なりのパワーを、仕事に使います。

余力は、副業や自分個人の時間に回します。
薄給の労働者は自由業のようにも見えます。

タイは高卒と大卒で給料格差が大きいので、
給料により仕事に対する真剣度が違います。

タイ人に命令してはいけない

たとえ自分が雇用主であっても、
タイ人に、仕事上で、命令口調は禁物です。
仕事は、命令ではなくお願いするものです。
タイ人のプライドに対してはソフトに対応。

「○○して貰えませんか?」という言葉なら、
タイ人は個人が尊重されていると受け取り、
その雇用主や上司が人望がある方ならば、
快く、その仕事を給料なりにこなすでしょう。

タイ人を叱責してはいけない

たとえタイ人が仕事で失敗を犯しても、
タイ人を、叱ったり、咎めてはいけません。
特に、大声を出すこと、指で指し示すことは、
タイ人社会では、タブーとされています。

タイ人が気にすることは、現時点のことです。
失敗のことは脇に置き、今、どうするべきか、
穏やかに、ソフトに、意見を求めるべきです。

タイ人は説教は聴きますが、説教できるのは、
親、先生、寺の住職などに限られます。
会社の上司には説教の資格はありませんね。

結局、タイ人は、友人、同僚、先輩、上司とは、
程よい距離で付き合いたいと思ってますから、
個人の時間、個人の生活に立ち入られること
を嫌います。

タイに長年住む外国人は、同じことを言います。

タイ人の顔をつぶさないように、気をつけなさい。

Be careful not to say anything
that will make Thai People lose face.

タイ人が部下を連れて、仕事で訪れたときには、
部下の前で、仕事上の苦情を言ってはいけない。
その人の顔をつぶすことになり、怨みを買います。

タイでは、上司と部下には大きな距離感があって、
部下は上司と違った考えを人前では言いません。
タイ人の、ソフトで、デリケートな一面ですね

東アジアの人々とは違い、喧嘩腰にもなりません。
気に入らなければ、沈黙のまま、契約解消ですね。

タイ人気質を理解すると、タイ人との付き合いが、
スムーズになると思いますよ