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老いを感じたとき(5) 「老い」を感じた後に変わったこと

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老いを感じたとき(5)

「老い」を感じた後に変わったこと

今日も自分自身の記録、私的な日記。

「老い」を感じた後に変わったことは、
精神的な生活が充実してきた。

例えば、「幸せって、何だろう」などと、
ゆっくりと、思考することが多くなって、
自分の好み、自分自身が変わっていく。
シンプルになっていくのが、わかるのだ。

僕の人生に於いて、
負のスパイラルは必要な過程であった。
決して、無駄な時間ではなかったと思う。

老眼でも読書の量は相変わらず多いが、
本の好みが、本の中で感動する中味が、
明らかに変わってきた。

上手な創作、作り話は、もう要らない。
本の中に普遍性を求めるようになった。

歴史小説、時代小説の中にそれがある。
歴史の中でも、中国の春秋戦国時代の
諸子百家には感動を覚える。

紀元前に、これだけ思想が進んでいた、
中国という国、思想家は偉大なものだ。

儒教五常(仁、義、礼、智、信)だけでも、
現代人より優れていると思えてならない。

江戸時代の武士より僕らは浅い人間か。
人の有るべき姿、必ずしも進歩してない。

どんな女性が好きですか?

そんな質問を受けた場合に、以前ならば、
外見や性格を言及していたことであろうが、
今なら、確信を持って答えることができる。

「僕は、僕のことを好きな女性が好きです」

どんな食べ物が好きですか?

そんな質問を受けた場合に、以前ならば、
味覚のことを、もっと複雑に考えていたが、
今なら、はっきりと、答えることができる。

「口に入れて、幸せを感じるものが好きだ」

thaiblog「若き」と「老い」には境目がありました。
「老い」て初めて、人の道がわかりました。

我が儘な自分は直せないとは思いますが、

自分のことを、もっと好きに成れるように、

人を尊敬し、自分を磨いていきたいですね。

人の有るべき姿に、近づけたらと思います。

(了)